米が炊けるまでの話
マジカルミステリーチェアー

8月20日(火)、ハーマンミラーの夜です。

 

 

先日いろんな人に薦められるアーロンチェアという椅子を新宿の家具店に見に行ってきた。

見に行ってきたというか座りに行ってきた。

 

 

この椅子を今まで知らなかったわけではない。むしろ欲しい椅子の筆頭格ではあった。

ただかなり値段もはるし、まあまあ座れる椅子もあるし、

そんなこんなでどこか高嶺の花として遠くから眺めたり絵に描いたり、そういう触れられない椅子だったのである。

だがしれっと訪れた腰痛をきっかけに、とりあえず一回座りに行ってみようと思いついたのだ。

 

 

受付でアーロンチェアはありますか?と尋ねると椅子なら地下に腐るほどありますとのこと。

階段を降りていくとすぐに目に飛び込んできた。

広い店内に客は私だけ。私と無数の椅子。少し恐いくらい椅子がたくさん。ヒッチコックの鳥を思い浮かべて欲しい。

あの鳥が全部椅子である。まあしかしテンションの上がる空間である。

 

 

とりあえず目に付いたものから座っていくと軒並みいい。もちろんアーロンチェアだけではない。

いろんな椅子がすべて魅力的、もはやスターダストプロモーションである。

 

 

なかでもエルゴヒューマンの腰にクッションがあるタイプの椅子は最高だった。

腰のところだけミシュランマンみたいにぽっこりと出ていてこれが猫背の私の背骨を優しく受け止めてくれるのだ。

背もたれに体を預ければもう戻ってこれないくらい気持ちよかった。もうこのまま死んでもいい。さようなら。

というところで店員さんに声を掛けられた。

 

 

そこからは愛想のいい店員さんによるマジカルミステリーチェアーである。

エルゴヒューマンはゆったり座れてとてもいいけど、お仕事用なら前傾できるアーロンチェアのほうがいいかもですよ、

アームレストがあるとないとで結構違いますよ、次はこちらの座ってみます?これは日本の椅子で、とてもいいですよ...

 

 

 

あと5分いたら買っていたと思う。

腹が決まったらまた伺います。

 

 

 

おやすみ日本

 

 

 

新夜便 comments(0) trackbacks(0)
水戸ホーリーナイト

8月17日(土)、ギャラクシーエクスプレスの夜です。

 

 

子供の頃、夏休みといえばおっぱいもないのに胸が踊ったものだ。

早起きしてラジオ体操、近くの大学にカブトムシ採り、

夜にはホタルを見に少し離れた川沿いに視力を8.0にブーストして見に行ったり。

結局ホタルが見れなくても天を仰げば星空があった。

 

 

祭りですくった小さな金魚は水を取り替える際に排水溝に吸い込まれ、

あの身の毛がよだつ感覚は私一人のものではないはず。

思い切り虫網を振ったら捕獲しようとしたトンボの頭が取れてしまった時と似ている。

 

 

好奇心に見合う、またはそれ以上の体力を自転車のペダルに乗せてどこまでも走った。

蚊に食われたひざ下の二本の足は布団に入るまで動きを止めなかった。

あらゆる感情を絞ったレモネードをガブガブ飲んで太陽に挑み、月に守られた。

 

 

 

 

盆は24時間実家の水戸に帰った。

6時間は姪っ子と遊び、18時間は酒を飲んだ。

母親の実家には一人笑という地元の焼酎があり、母親の兄がまあ飲めや飲めやというがまま、

2つ年上の従兄弟と競うように飲んだ。

人知れず親父はどっぷりと酒に浸かり、その日のことはほとんど覚えていないようだ

 

 

一度実家に戻り、帰り支度をしてばあさまのおでこにキスをし、4つ年下の従兄弟に駅まで送ってもらい、

駅近の居酒屋で焼酎を競い合った従兄弟とその伴侶と汽笛を待った。

 

 

2時間強で品川に到着。そこからどこだかは忘れたけれど3人でうまいラーメン屋に行って

一息にすすって解散。よく覚えていないけれどちゃんと帰ってきた。よく笑った24時間だった。

 

 

今でも夏は胸が踊るものだ。いつまでも胸は踊らせていたい。

暑い暑いも好きのうち。

 

 

盆が終わる。

大爺は今、ホームでスリーナインを待っているかもしれない。

 

 

おやすみ日本

 

 

新夜便 comments(0) trackbacks(0)
ロッテリアベンジャーズ

7月21日(日)、ベルリン天使の夜です。

 

 

昨夜はあれからモスバーガーを買ってきた。

テリヤキチキンバーガー、オニポテ、フライドポテト、ペプシコーラ。

およそ腹をくだした人間の食事ではないが、胃腸薬は人それぞれである。

 

 

高校時代、ロッテリアでバイトしていた。

友達に誘われて面接に行き、私だけ受かった。

この事例はよく聞くので何か法則性があるはずだ。

 

 

岩崎恭子似の先輩はバイトが終わると毎回ヒールをカツカツ言わせ、

外に停まったセルシオの助手席に吸い込まれて帰っていった。

恭子のヒールの音でセルシオがやってくるのだと考えたら興奮した。

 

 

恭子は夏でも真っ白い肌だったが、キレると赤鬼に変身。

助手席でキレたらあの白いセルシオは赤いスポーツカーになるのだろうかと

遠くで唸るエンジン音を聞きながら思ったものだ。

 

 

お店はだだっ広い畑の土地を買い取って建てたスーパーマーケットの一角にあった。

向かいはケンタッキー。クリスマスシーズンは人が押し寄せていた。

私たちは常に小忙しかった。

エビバーガーを200個くらいつくって辞めたが、いい思い出である。

 

 

外は雨が降っている。

ここは二階の角部屋なので他の部屋より出窓がある分、外の天候がわかりやすい。

雨音は集中できていい。

その前に腹ごしらえだが、この天気だと近くのスーパーも遠く感じる。

 

 

こんな時恭子だったら、ヒールを履いて階段を降りれば解決する。

 

 

 

おやすみ日本

 

 

 

新夜便 comments(0) trackbacks(0)
ダブルエッグバーカー

7月20日(土)、この未知なる人の夜です。

 

 

ノーベル医学賞に輝いた医者、アレキシー・カレル。

私は仕事を通して彼を知ったのだが、原稿を読みながら彼に興味を持った。

後日、古本屋に入ると背表紙に「カレル」と書いてある本を発見。

表紙には2千円と書いてあったが800円で購入できた。

 

 

彼は天才である。天才であり、医者である。

そんなブラックジャックが、医学では説明のつかない奇跡に遭遇する。

にわかには信じられない方法で、患者の病気が治るのだ。

天才vs奇跡 、とても読み応えがある。

 

 

 

それはそうと、今朝は起きたらもう11時であった。

カーテンを開けると曇天ではあるが雨は降っていない。

昼時ということもあって、先日見つけた隣の隣の駅の美味しそうなラーメンが頭をよぎり、

自転車で向かうことに。

 

 

無論、一人ラーメン禁止法は継続中である。しかしこの法律には遊びがある。

仕事の打ち合わせ一回につき、一杯食べることができる。そしてこれは、その日に食べなくてもいい。

つまり貯麺ができる。この貯麺をたまにこうやって起きしなの気まぐれに使うのだ。

 

 

約20分で到着。三人並んでいたが、5分ほどで入れた。

醤油ラーメンを注文。トッピングにたまご。

5分後にラーメン登場。メンマ少々、ノリが3つ。たまごが2つ。

トッピングしなくてもたまごは入っていたもよう。高岡早紀のようにトロンとしたたまご。

私の右隣には大学生のカップルが着席。

若かりし頃のジョニーデップとウィノナライダーのようだった。

 

 

私は腹がそんなに強くない。親父はみかんを電子レンジで温めて食べる。そういう遺伝子である。

起きてすぐラーメンというのは、寝起き特有の頭だからこそ決断できたのだと個室トイレで目を瞑った。

 

 

それから何も食べていない。そろそろ何か食べようと思う。

食べたら2〜3つ仕上げる仕事がある。

何時に寝れるだろうか。

 

 

仮に明日の朝また11時に起きても、ラーメンは食べないだろう。

 

 

 

 

おやすみ日本

 

 

新夜便 comments(0) trackbacks(0)
絶対温度

7月19日(金)、生姜焼きの夜です。

 

 

最近エアコンの調子が悪い。スイッチを入れてもうんともすんとも言わない。

7月の私の部屋の気温はフィジーの14時ぐらいあるので、

スイッチを入れた瞬間にどんな設定温度でも動き出すはずなのに。

 

 

だがこちらも負けてはいない。設定温度を1度、2度と下げていく。

そして24度にすると「仕方あるまい」みたいな感じで動き出す。

 

 

エアコンに耳があったのなら、なんなんだねその態度はと言ってやりたいがそんなものはない。

エアコンだけに何処吹く風である。

 

 

しかしながら、腹が立つことほど楽しんでやろうという気持ちもあって、

毎回消したあとは設定温度を26度にしておく。

そうすると、このエアコンを本当の意味で起動するにはボタンを3回押す必要がある。

電源、25度、24度、「仕方あるまい(起動)」

 

これで「3度目の正直」という一人遊びができる。非常にくだらないので今夜限りでやめようと思う。

 

 

 

 

おやすみ日本

 

 

 

新夜便 comments(0) trackbacks(0)
| 1/38 | >>