米が炊けるまでの話
ロングタイムクエスチョン

11月25日(日)、ラズミーヒンの夜です。

 

 

 

つい先日、道を歩いていると一人の名前が頭に浮かびました。

彼の名はスビドリガイロフ。はて、どなただったかしら。

 

 

 

しかしそんな名の男が電話帳に入っているはずもない。

彼はググれば必ず出てくると思い、手持ちのiPhoneで検索しました。

 

 

 

スビドリガイロフ。彼はドストエフスキーの長編小説「罪と罰」に出てくるキャラクターの一人でした。

罪と罰。読んだことがありますか。上下巻合わせて、タウンページ程の厚さがあります。

そしてロシアの大文豪、ドストエフスキーの小説という事もあり、なんだか難しそうな気もしますよね。

 

 

 

私もきっかけがなかったら読まなかったでしょう。

私がこの本を最初に読んだのは、病院のベッドの上でした。

10数年前、色々あって新宿で倒れ、救急車で運ばれた若松河田の医療センターに10日程入院していたことがありました。

 

 

 

その時、友人がお見舞いに持ってきてくれたのがこの罪と罰という小説だったのです。

しかも、どういうわけだか下巻だけなんですね。

なぜ友人がこの本を選んだのか謎ではありましたが、とにかくこのズンと重たい本を開くと、

何の気なしに読み始めたわけです。

 

 

 

その後上巻も読んだので、冒頭だけ50文字で説明します。

主人公のラスコーリニコフという青年。この神経質な青年が高利貸しのばあさまを殺すところから始まります。

 

 

 

ひぃ、なんてひでぇ話だと思うわけですが、ぐっとこらえて読んでいくと、

しだいにこの世界に引き込まれていくのです。

 

 

 

とにかくロシア人というのは回りくどいので、一言で言えるのに一行使ったりなんかするわけですが、

これは言い換えればとても描写が緻密で状況がわかりやすく、臨場感があるわけですね。

とにかく読みやすく、面白いのです。

 

 

 

そのうちこれは壮大なエンターテインメント小説である事がわかってきます。

勿論話は暗いのですが、暗い部屋にキャンドルを灯したような、そんな豊かな暗さが続くのです。

まるで読者を飽きさせないのです。その厚さで敬遠されている方は、一度読んでみる事をおすすめします。

 

 

 

それでです、このスビドリガイロフという男を調べたおかげで、

ネット上にあらゆる情報が現れるわけですが、とあるサイトにこのように書かれていました。

 

 

 

ドストエフスキーはエンジンがかかるのが遅いので、彼の小説は下巻から読んでも問題ない、と。

 

 

 

長い謎が解けた瞬間でした。

 

 

 

米が炊けました。

今日はキムチスープにエリンギとアスパラ、豚肉の炒め物です。

 

 

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