米が炊けるまでの話
ある男

1月28日(月)、SPBSの夜です。

 

 

年も明け、2月が近づいてきました。2019年。始まったら早いものです。

 

 

 

正月は実家に帰りました。

たった1日だったけれど、御雑煮を食べたり、親と酒を飲んだり、姪と歌ったり、甥を抱いたり、

姉にコーヒーを買ってきて貰ったり、それを2口しか飲まなかったり、ばあさまにセーターを貰ったり、

とまあ、濃厚な20数時間を過ごしたわけです。

 

 

 

その20数時間内の5秒を使って親父が言いました。

 

 

「平野啓一郎という作家を知ってるか?」

 

 

私は知りませんでしたが、とにかくお薦めだから読んだらいいというのです。

私は頷き、ストロングチューハイをグイと飲み、

アイフォーンを開いて時間を見ると「じゃあそろそろ行くわ」と家を出ました。

 

 

田舎ですから、駅までは結構距離があるのです。家の前の通りまでタクシーに来てもらいました。

10分程で駅に着くとお金を払い、タクシーを降りました。

しかしこの時、私はうっかりタクシー内に「平野啓一郎」を忘れてしまったのです。

 

 

それから約3週間程経った先日、ふと行きつけの古本屋に入るとお薦めの棚に一際目立つ白い装丁。

手に取ると金で箔押しされた表題には「ある男」そしてその下には著者名、平野啓一郎。

 

 

 

平野啓一郎…?はてどっかで…平野啓一郎…平野啓一郎!ここで親父の言葉を思い出したわけです。

 

 

 

タクシー内に忘れた平野啓一郎という言葉の記憶は、書物となって私の前に現れました。

 

 

 

それから数日経ったまさに今日、午前中に仕事のデータを送ると気分転換に外へ出ました。

仕事上一人でいる時間が長い分、なんとなく雑踏の中へ飛び込んで行く事で気分転換になる気質でもあり、

迷いなく原宿へと向かいました。たくさんの人。たくさんの会話が飛び込んできます。

 

「いちごパフェ二千円だって。高いねぇ」

 

一頻り人ごみに揉まれてから渋谷まで歩き、SPBSへ。

 

 

 

店内をマグロのように回遊して程なく、ふと一冊の雑誌に目が止まりました。

哲学系の雑誌で、創刊とありました。興味が湧き中をパラパラとを捲ると、

 

 

「巻頭特集 平野啓一郎インタビュー」

 

 

写真の中の平野啓一郎が、こちらを見て微笑んでいました。

 

 

 

米が炊けました。

今日は豚汁に卵を落としました。米には鮭フレークをかけようと思います。

 

 

新夜便 comments(0) trackbacks(0)
Comment








Trackback
この記事のトラックバックURL: http://37108.jugem.jp/trackback/736
<< NEW | TOP | OLD>>