米が炊けるまでの話
幻の担々麺

11月24日(土)、丸山珈琲の夜です。

 

 

 

キッチンとこの部屋の仕切りに、2メートル程の高さの暖簾を付けました。

エアコンをつけると、この仕切りを境にこの家は北半球と南半球に分断されたかのようです。

 

 

 

随分寒くなってまいりました。

まもなく木枯らし一号も吹くとか吹かないとか。

昨年、東京で木枯らし一号が吹いたのは10月30日だそうですから、

今年は随分とゆっくりなようですね。

今年もその時期に吹いていれば、あるいは渋谷の交差点のトラックが若者にひっくり返されることも、

薄着のコスプレナースがお尻を触られることもなかったのかもしれません。

 

 

 

先日、Iさんにランチに誘われました。

Iさんとは、よくランチに行くのです。Iさんが何者なのかは、ここには明記しません。

FBIかもしれませんし、CIAかもしれませんし、ICPOかもしれません。

 

 

 

 

「何食べます?」と聞かれたので、即答で「ラーメンにしましょう」と言いました。

前々前回ぐらいの記事に書きましたが、私はこの秋、色々なものを卒業し、

そのなかのひとつがラーメンでした。

 

 

 

ただしこのラーメンの卒業にはひとつルールを付け、

一人ラーメンは禁止であるが誰かと行くのは可、としたのです。

もともとラーメンが好き過ぎて禁止してるわけですから、こういう時は絶好の機会なわけです。

 

 

 

「近くに担々麺の美味しいところがありますから、そこにしましょう」

 

 

 

Iさんに着いて行く事5分。ラーメン屋に着きました。

ところが、席についてメニューを開くと、その担々麺がないんですね。

うーん、と店内を見渡すと「オススメ 汁なし担々麺」の張り紙を見つけました。

 

 

「あ、汁なし担々麺はあるみたいですよ」

 

「いや、でもね、ここは担々麺が美味しいんですよ。ゴマたっぷりの。

 濃厚でしてね。うーん、でもない。おかしいなぁ」

 

「じゃあ、この汁なし担々麺を、汁ありに変えてもらったりできませんかね?」

 

「それでいきましょう」

 

 

手を挙げると店員さんが来ました。中国の方のようで、どこまで伝わっているか不安を残しました。

最後、無料の半ライスを付けますかと聞かれましたが、

まんぷくになって眠くなっても困るので断りました。

 

 

 

程なくして、担々麺と半ライスが来ました。

ゴマはなく、さっぱりめの担々麺でした。

 

 

 

お店を出ると、Iさんが言いました。

 

 

「なんか、ぬるかったですね」

 

 

 

木枯らしが吹く前で助かりました。

 

 

 

米が炊けました。今日はキムチ鍋です。

 

 

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誘惑

11月20日(火)、ポリフェノールの夜です。

 

 

 

朝方6時に目が覚め、耳元のスマホから聞こえてきたのは日産の会長、カルロス・ゴーン氏が逮捕されたとのニュースでした。

昨夜からradikoをつけっ放しだったということになりますが、布団に入った時に何を聴いていたのかさっぱり覚えていません。

ただ午前1時まで、大家さんの家に居たことだけは覚えています。

 

 

 

大家さんと私と、お世話になっている空間デザイナーのSさんとですき焼きを囲もう。

そう決まったのは、今年の6月でした。

ところが、夏の暑さもあり、大家さんが熱中症気味になってしまったので、少し涼しくなってからにしようと、

夏の終わりにリスケをしたのです。そして10月、今度は大家さんの心臓の具合がよくないとの事で、また延期になりました。

検査がおわり、異常なしとの朗報を受け、いよいよいよいよ、待ちに待った昨晩、開催の運びとなったわけです。

 

 

 

ちょうどボジョレーヌーボー解禁のタイミングでもあったので、

駅前の酒屋で買ってから行く事にしました。ボジョレーボジョレー...と店内を回っていると、

「お鍋に合うワイン」というものが目に入りました。なんとまあちょうどいいものがあるのでしょうか。

 

 

 

すき焼きだし、こっちのほうがいいじゃない、と思うわけです。

種類豊富な酒屋なんかに行くもんですから、こういう誘惑があるわけですね。まあ楽しい誘惑ではあるのですが。

というかまあ、誘惑というものは総じて楽しいものなのですが。

 

 

 

でもやはりここは「はじめから貴女に決めていました」と、ボジョレーを娶る事にしました。

 

 

 

「いらっしゃい、入って入って」

 

 

 

大家さんはお洒落なベレー帽を被って迎え入れてくれました。テーブルには彩のよいおつまみとサラダがもう用意されており、

真ん中に空きスペースが。なるほどなるほど、ここにすき焼きがくるのでしょう。と、そこで

 

 

 

「すき焼きって言ってたじゃない?でも今日はピザにしたの。あとちょっとで来ると思うわよ」

 

 

 

ボジョレーで正解。たまには誘惑に勝ってみるもんですね。

 

 

 

米が炊けました。今日は雑炊です。

 

 

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白湯と母乳

11月18日(日)、ザ・森東の夜です。

 

 

最近の1日は、白湯で始まり白湯で終わります。なんだか落ち着くのです。

特に夜は白湯を飲むことで、とても寝つきが良いのです。

 

 

先日、布団に入ったあとでM-1グランプリの決勝進出者が決まったことを思い出しました。

結果が気になり、Twitterを開きます。

公式サイトよりTwitterで検索する方が、つぶやく人の感情がセットなので面白いのです。

 

 

さらば青春の光。私はこのコンビが好きで応援していました。

毎年常にいいところまで残る実力者です。

そして自分たちで会社を立ち上げた、所謂フリーランス芸人でもあります。

 

 

祈るような気持ちでしたが、残念ながらさらばは準決勝敗退との事でした。

あとは敗者復活戦からの勝ち上がりに期待、という事になります。

 

 

さらばの漫才をユーチューブで検索し、ネタを一本見てから眠ろうと再生ボタンを押しました。

約3分のネタですが、私はオチを知る事なく朝を迎えました。これが、白湯の効用ですね。

 

 

今日は、姉の家に先日産まれたばかりの赤ん坊を見に行ってきました。

新宿でスフレを買い、渋谷でたこ焼きを買い、溝の口でみかんを買い、バスに乗る事5分。

マンションの前に着きました。

 

 

先週は部屋の番号を間違えてしまったので、今回は慎重に。

スマホにメモしておいた番号をプッシュ。これで間違いようがありません。

ところが、

 

 

「あー、どちら様でしょうか?」

 

 

オートロックの音声の穴から、聞いたこともない男性の声が聞こえます。

今度はマンションごと間違えたようです。

あちらからしたら、見たこともない長髪のヒゲが映ってるわけですから、

大変申し訳ないことをしました。

 

 

「あなた、いつになったら間違えずに来れるのかしらね」

 

 

玄関先でそういう姉のお腹は先週はぽっこりしてましたが、今週はシュッとしています。

そりゃそうだ。リビングに向かうと、赤ん坊(タロちゃん)と初対面を果たしました。

 

 

「まだ産まれて100時間くらいしか経ってないんだよなぁ。どんな感じかね?」

 

「最高でバブよ」

 

 

とはさすがに返ってきませんが、気持ちよさそうにスヤスヤ寝ていました。

 

 

「寝つきがいいのよ。とても助かるの」

 

「白湯でも飲んだのかい?」

 

「いや、母乳でしょ」

 

 

しゃぶしゃぶをご馳走になってきたので、今日は米は炊いておりません。

 

 

おやすみ日本

 

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